10月9日 ドーヴァー→ディール→ウォールマー→カンタベリー→ドーヴァー





<第十三日>


 今日はドーヴァーより近郊の町へ足を伸ばしてみます。


 ドーヴァープライオリー駅より15分ほど電車に揺られ、ディールという街へ。


 海に面したこの街はちょっとしたリゾート地の様相を呈していました。快適なシーサイドをハー
フマイルほど歩き、着いた所がディール城。小ぢんまりとしたお城ですが、花びらを開いたよう
な形状の縄張りがユニークでした。海上を睨んで据え付けられた大砲もキマッてます。




ディールの街を歩く




ディール城



 さらにディールから1マイルほど南下したところに位置するのがウォールマー城。このお城の
最大の売りは見事なイングリッシュガーデン。整然と手入れが施された庭園と、屈強さを感じさ
せる城郭とがまさにベストマッチ。余計な派手さを感じさせないところも気に入りました。


 城内にはこの地ゆかりのウェリントン公爵(かの「ワーテルロー」の戦いでナポレオンを破っ
た救国の英雄)の肖像画や遺品などが展示されています。


 日本で市販されているガイドブック等では、まずあまり大きく取り上げられることのないこれら
のお城ですが、落ち着いた中にも独特の存在感を感じさせる雰囲気が、とても素晴らしいと思
いました。




ウォールマー城




ナポレオンを破った英雄・ウェリントン公爵



手入れの行き届いたイングリッシュガーデンは、見事の一言に尽きる





 ウォールマーからは再び電車に乗ってカンタベリーへ。11世紀より500年近い歳月をかけて
造られたというカンタベリー大聖堂を見学します。世界遺産にも登録されているこの大聖堂は、
訪れる人が後を断ちません。この日は日曜日とあって大規模なミサが行われていました。パイ
プオルガンが奏でる心穏やかな調べが、いつまでも筆者の耳に残りました。




カンタベリー大聖堂




厳かな雰囲気の内部





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