6月28日 (東京→バンコク→)ローマ→ナポリ





<第一日>


 梅雨空の日本を離れ、昨夜、タイのドン・ムアン国際空港にてトランスファーをした筆者はこ
の日の朝、千年の都と称されるローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ空港(フィウミチーノ空港)に降
り立ちました。


 日差しが強いことはある程度覚悟していましたが、この時期の地中海地方は予想以上に湿
度が高く、それはあたかも梅雨明け直後の日本の夏を思い起こさせます。

 空港駅にてユーレイルパスのヴァリデーショ
ン(有効化)を済ませ、急行列車に乗ってロー
マ・テルミニ駅へ。


 さらに地下鉄に乗り換えオクタビアーノ駅に
向かいます。


 そしてここから徒歩にて「国境」を越え、ヴァ
チカン市国へ。


 面積わずか0.44平方キロと世界最小のこの
国は言わずと知れたカトリックの聖地。



 この日はローマ法王のお説教があるようで、
サン・ピエトロ寺院前の広場はかなりの信者た
ちで賑わっていました。



空港よりローマ市街へ向かう列車

 広場を後にし、ここから程近いサンタンジェロ城に向かいます。ここは2世紀、バドリアヌス帝
によって霊廟として建てられたそうです。

 その後、中世に入って城としての防備が整えられ、ヴァチカンの要塞として機能していたとの
事。塔頂部からのローマ市街の眺めは抜群です。




ヴァチカン市国にあるサン・ピエトロ寺院




サンタンジェロ城






ロトンダ広場のパンテオン

 城からはさらに徒歩にてロトンダ広場へ向
かいます。そこに建つのは「神殿」を意味す
るパンテオン。こちらも2世紀の建築と大変
古いものです。ドームの天窓から光が差し込
み、幻想的な雰囲気が醸し出されていまし
た。


 さらに筆者は歩を進め、トレヴィの泉へ。ロ
ーマ屈指の観光スポットだけあって、この日
も大勢のツーリストたちが訪れていました。


 筆者も「例」に倣い、後ろ向きでコインを投
げ入れます。水の量が多いためか、日差し
が強いのにもかかわらず清涼感にあふれて
いて心地良かったです。



トレヴィの泉




 その後は軽く昼食をとり、地下鉄にてコロッセオへ。ご存知、古代の円形競技場であるこの
建造物は紀元80年に造られたと言われています。


 内部では観覧席や床下の小部屋を見学することが出来て興味深いです。最盛期には5万人
を超える大観衆を集めていたそうです。




コロッセオ




興味深いコロッセオの内部






フォロ・ロマーノ

 コロッセオからは古代の政治の中心地、フ
ォロ・ロマーノを越え、サンタ・マリア・イン・コ
スメディン教会へ。


 こちらには映画「ローマの休日」で有名な
「真実の口」があります。






 筆者も順番待ちをし記念撮影。しかし鼻の
穴と口が奥で繋がっている事を発見したとき
には随分と凝った作りをしているなあと思い
ました。


サンタ・マリア・イン・コスメディン教会にある「真実の口」




 教会を後にし、再びヴァチカンに戻ります。そして先程入ることが出来なかったサン・ピエトロ
寺院へ。


 カラフルなコスチュームが印象的なスイス傭兵が寺院の警護に当たっていました。


 「免罪符」によって調達された莫大な資金を元に16世紀から17世紀にかけて建築されたと
いうこの建物の内部の雰囲気は、豪華かつ荘厳。


 歴代教皇が眠る霊廟や見事な天井画など見所は尽きません。中でもミケランジェロ作の「キ
リストを抱くマリア」は特に必見です。




ヴァチカンのスイス傭兵




歴代教皇が眠る霊廟




天井画も見事




ミケランジェロ作「キリストを抱くマリア」



 ヴァチカンからは地下鉄経由でテルミニ駅に戻り、イタリア国鉄に乗り換えてナポリへ。車内
は大勢の乗客で混み合っていました。


 約2時間半ほどでナポリに到着、さらにローカル列車にてユースに向かいます。一泊13.3ユー
ロ(約2000円)と格安なこのユースは各ドミトリーにエアコンが設置されていません。そのため窓
を開け放っていたところ、夜中に蚊の大量襲撃を受けマトモに眠ることが出来ませんでした。


 筆者にとっての記念すべきイタリア第一夜は、無念にも散々な夜となってしまいました…。







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