![]() 6月29日 ナポリ→ポンペイ→ナポリ→
<第二日>
寝不足状態のままユースをチェックアウトし、地下鉄にて街の中心部へ向かいます。
そしてナポリ中央駅よりヴェスヴィーオ周遊鉄道に乗り換え約40分。ヴィラ・デリ・ミステリ駅に
て下車し、着いた所がかの名高き遺跡都市・ポンペイ。 早速入場券を購入し、遺跡内へ。紀元前4世紀より繁栄したこの古代都市は西暦79年、ヴェ
スヴィーオ山の突然の噴火によって埋没し、再び人の足音を聞くに至った18世紀後半までなん と千数百年以上もの間、地中に眠っていました。 多くの遺構が自然現象による風化を逃れたため、その保存状態は極めて良いと言えるでしょ
う。発見された彫刻や壁画類はもちろん、神殿跡や円形劇場、公共広場、さらには「秘儀荘」と 呼ばれる大邸宅などそのどれもが素晴らしい完成度を誇っていました。 2000年前の古代ローマ文明、いやはや恐るべしですね。
ヌォーヴォ城を後にし、高級ホテルやレストランが軒を連ねるサンタ・ルチアへ。さらに突堤の
先に聳える卵城(Castel delli' Ovo)を見学。 12世紀、ノルマン王によって建てられたというこの城は、いかにも難攻不落といった堅固な造
りが特徴的。また、ここもヌォーヴォ城同様、最上部からの素晴らしい眺望はもちろん、地中海 を伝う海風の心地良さが印象に残りました。
サンタ・ルチアからは地下鉄などを経由し、再びナポリ中央駅へ。スタンド式のレストランにて
軽く食事を済ませ、ビールなどを買い込んでこの駅からの始発列車を待つことにします。 今夜の列車はフランス・ニース行きの寝台車。しかし、待てども待てども列車は来ません。も
しやと思って駅のスケジュールボードを見てみると何と1時間半遅れとの事!オイオイ、ここは 始発駅なんだぞー!どういうことだー!!仕方ないので先程買っておいたビールを飲んでしま いました。 その後、ようやく入線して来た列車の二等寝台(一部屋6人)室に、汗ダクになりながら何と
か辿り着きます。 とりあえず列車は動き出したようですが、今夜はシャワーを浴びることが出来ません。しかも
あまりの暑さのため上半身裸になって寝ていたところ(ダラシナイ奴・・・)、深夜3時過ぎにロー マから女性二人を含む四人の韓国人グループが乗り込んでくる始末。ヒェ〜、チュエソンハム ニダ〜!(ハングルで「ゴメンナサイ」)あわててシャツを着る筆者。 一日目同様、こうして二日目も南欧の眠れぬ夜は更けていくのでした…。
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