![]() 2月20日 クライストチャーチ→ウェリントン
<第四日>
チが追憶の門。1923年、第一次大戦で散った兵士たちを追悼して建てられたそうです。遠く離 れたヨーロッパの戦場で、生還を夢見ながら帰らぬ人となった兵士と、その家族たちの思いを 象徴するように、この門はひっそりと、しかし力強く青空にアーチを描いていました。
ここクライストチャーチは「英国以外で最も英国風な街」と呼ばれている やがて筆者は街の西にある広大な公園・ハグレーパークに到着しました。この公園には30ha
の広さを誇るクライストチャーチ植物園があります。ここクライストチャーチは「ガーデン・シティ」 の異名を持つほどガーデニングが盛んな所です。もちろん、その中心的な存在がこの植物 園。敷地内には色とりどり、大小様々の花々が植えられており、入念に手入れされた庭園の素 晴らしさには目を見張るものがあります。その見事さは本家・英国のイングリッシュ・ガーデンに 勝るとも劣らないほどです。今回の旅ではシドニー、ウェリントン、そしてクライストチャーチと大 規模な庭園巡りを楽しみましたが、いずれ機会があればまた訪れてみたいと思わせるような、 素晴らしい所ばかりでした。
ハグレーパークにあるクライストチャーチ植物園 ガーデンシティの異名を持つこの街を 最も象徴している場所のひとつだ 植物園をあとにし、市内へ戻ります。アーマーSt.では、この街を代表する乗り物の一つであ
るレトロな路面電車が、トコトコと走り続けていました。その後、市中心部に近いヴィクトリア・ス クェアで小休止。ここには16世紀の探検家、ジェームズ・クックの像が青空をバックに誇らしげ に建っていました。彼がこの地を訪れたのは1769年。もはや240年近くも前の事になりますが、 彼はここニュージーランドのみならずオーストラリアやカナダ、アラスカなども探検しています。 当時「日の沈まぬ帝国」と呼ばれた大英帝国の、国力の強さが偲ばれるというものですね。
その後は再び大聖堂スクェアに戻り、やってきたバスに乗り込みます。今朝のうちに予約をし
ておいたリトルトン・ハーバークルーズに参加するためです。バスは30分ほどでリトルトン港に 到着。ここリトルトン港は、先述のスコット隊が南極点到達を目指して出港した所として知られ ています。附近には南極観測にまつわる博物館などもあるとの事です。 バスを降りてしばらく歩き、待っていた小型のクルーズ船に乗り込みます。約2時間に及ぶミ
ニクルージングのスタートです。出発してすぐ筆者の目に飛び込んできたのは純白の大きな船 体。世界一周クルーズの途中でリトルトンに寄港していた日本の豪華客船・飛鳥Uです。時間 とお金さえあれば、一度は乗ってみたいものだと思いますが…。
この日の南太平洋は、やや波が高かったです。
運がよければ会えるといわれていたイルカ達にも会えずじまい。しかし、わずかばかりではあり
ますが、ニュージーランドの大自然を味わえたのは貴重な体験となりました。
数十分のフライトを終え、ウェリントンに到着。今夜はここで一夜を過ごさなければなりませ
ん。ドリンクを飲みながら日記をつけているうちに、ニュージーランド最後の夜は更けていきま した…。 ![]() |