2月19日 ウェリントン→クライストチャーチ





<第三日>


 昨夜の就寝時刻が遅かったため、AM9時に起床。キッチンでゆっくりと朝食をとり、AM10時
過ぎ、ユースをチェックアウト。


 ここウェリントンは町の規模こそさほどではないものの、1865年にオークランドから首都がこ
の地に移されて以来、ニュージーランドの政治・経済の中心地として発展してきました。


 この日、筆者が最初に向かったところが政府館。建造は1876年と古く、南半球最大の木造建
築物として知られています。その優雅な佇まいは、開拓時代を象徴する建物としての風格を充
分に備えていました。


歴史を感じさせる政府館




外観が特徴的な国会議事堂



 次に足を向けたところが、すぐそばに建つ国会議事堂。その奇抜な外観から、「ビーハイブ
(蜂の巣)」と呼ばれ親しまれています。この日は丁度、内部を見学できるガイドツアーが行わ
れていたので、筆者もそれに参加する事にしました。ツアーに先立ち、ビデオを見ながらのオリ
エンテーションや、参加者の出身国紹介などがありましたが、アジアからの参加者はこの日、
筆者一人だけでした。


 残念ながら撮影が禁じられていたので写真をお見せすることは出来ませんが、地下の巨大
な免震設備や議会ロビー、1951年に廃止された上院会議室など見所は豊富。気付いた時に
は所定の終了時刻が迫っていました。 

 ガイドツアーを終え、ウェリントンを代表する乗り物の一つであるケーブルカーに乗車します。


 100年近くもこの街を走るこのケーブルカーは、真っ赤な車体が特徴的。山頂駅に設けられた展望台からは、ウェリントンの近代的な街並と、ポート・ニコルソンの見事な眺めを望むことが出来ます。








 ウェリントン名物の


        ケーブルカー





  真っ赤な車体が



     美しい風景に映える

 

 素晴らしい眺望を楽しんだあとは、さらにここから程近い植物園へ。


南半球は、まさに今がフラワーシーズンまっ盛り。ここウェリントンの植物園も、色とりどりの
花々が美しく咲き誇っていました。仲でも圧巻は「ノーウッド夫人のローズガーデン」。300種以
上のバラで埋め尽くされたこの庭園は、かつての大富豪・ノーウッド家の私有地だった所です。
その美しさは折り紙つきで、この日も平日にもかかわらず多くの観光客で賑わっていました。



ここウェリントンも、植物園が美しい。市民の貴重な憩いの場となっている



かつての大富豪の私有地だった「ノーウッド夫人のローズガーデン」は必見





 植物園をあとにし、徒歩にて港湾地区へ向かいます。ここウェリントンは、「ウィンディ・シティ
(風の街)」という異名を持っているそうで、クック海峡を吹き抜ける強い風が名物だそうです
が、この日は快晴微風と天候に恵まれ、散策していて実に気持ちが良かったです。

 そして、市内を歩くこと10数分、着いた所がニ
ュージーランド国立博物館(Te Papa)。


 政府直轄のこの博物館は、嬉しいことに入場
料が無料。その上展示物が非常に充実してお
り、この国に関する文化、芸術、歴史、自然環
境など、あらゆることを学ぶことができます。


 とりわけ、この国の先住民族であるマオリの
展示物には目を引かれました。








    港湾地区に建つ国立博物館


         愛称は:Te Papa(ティパパ)




ニュージーランドの先住民族・マオリのコーナーは特に充実している





 ひとしきり博物館見学を終え、バスにて空港へ向かいます。次の目的地は、この旅の最終目
的地でもある南島のクライストチャーチ。わずか1時間に満たない空の旅です。機内からの素
晴らしい眺めをゆっくりと楽しむ間もなく、クライストチャーチに到着。バスにてダウンタウンへ
向かいます。大聖堂スクウェアに程近い交通至便のシティ・セントラル・ユースホステルが、この
日の筆者の宿となりました。







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