7月19日 (東京→)香港





<第一日>


 約4時間のフライトを終え、PM1時、香港・チェクラプコク国際空港へ到着。ここでは3年前
の秋、ロンドンへの往復時にトランスファーをした経験があるのでやや懐かしさを覚えます。


しかし、この時期の香港は湿度が高くて蒸し暑く、駆け足で周るには体力的にややキツイ旅に
なるであろうことも同時に予感させてくれました・・・。 

 空港よりエアポート・エキスプレスという高速
列車にて香港市街へ向かいます。途中、青衣
(チンイ)という駅で乗り換え、地下鉄を何本か
乗り繋いで黄大仙(ウォンタイシン)駅へ。ここで
下車し、黄大仙廟(ウォンタイシンミュウ)へ。


 ここは20世紀のはじめ頃に中国・広東省よ
り移された香港エリア最大の道教寺院。建物
は色彩鮮やかな伝統的・中国様式にて統一さ
れています。境内はお香の香りが立ち込め、
訪れる参拝者は年間400万人に迫ると言われ
ています。



筆者も例に倣い、線香をあげて旅の無事を祈
りました。



黄大仙廟(ウォンタイシンミュウ)

 

 その後は地下鉄にて九龍寨城(カオルーンチャイセン)公園へ。ここは1996年に解体された高
層スラム・九龍城の跡地に造られた公園であり、園内には清王朝初期の時代を模した雅やか
な中国庭園が復元されています。


 また「魔窟」と恐れられ、香港のマフィアたちが跋扈していた高層スラムビル・九龍城の基礎
部分も残されており、香港の歴史に触れる上でなかなか興味深いスポットとなっています。




清王朝初期の時代を模した中国庭園




高層スラム・九龍城の基礎部分







二階建バスも走っている

 九龍寨城公園からは、ロンドン譲り(?)の二階建バスにて九龍半島の中心地・尖沙咀(チムサアチョイ)へ向かいます。






 途中、太子(プリンスエドワード)より彌敦道(ネイザンロード)へ入りましたが、ここからは夥しい車の列…。昨今の香港の交通量は凄まじいものがあります。


 それでも何とか終点の尖沙咀バスターミナルに到着し、散策を再開。維多利亞港(ヴィクトリ
アハーバー)を渡る心地良い潮風を受けながら、尖沙咀東部海濱公園(チムサアチョイ・イース
トプロムナード)へ。ここには香港映画縁りのスターたちを称える星光大道(アベニュー・オブ・ス
ターズ)が設けられています。有名俳優たちの手形やサインが数多く路上に埋め込まれていま
すが、ここでの一番人気はやはり「燃えよドラゴン」で一世を風靡したブルース・リー。銅像の前
は記念撮影をするツーリスト達が引きも切らないような有様でした。




尖沙咀東部海濱公園にある 星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)での


人気ナンバーワンは、やはりこの ブルース・リー





 その後はホテルにチェックインして小休止を済ませ、陽も暮れなずむ頃再び東部海濱公園
へ。


ここからは"100万ドル"と謳われる香港の素晴らしい夜景を思う存分堪能することができます。




「100万ドル」と謳われる香港の 素晴らしい夜景をご覧あれ!






 また、目を転じれば旧九龍駅跡地に残る時
計塔が、ライトアップされた姿で闇に浮かび上
がっていました。





 かつてはここより中国大陸、及びシベリア経
由でヨーロッパとアジアを結ぶ九龍鉄道が走っ
ていたそうです。



 今日ではその役目を終え、歴史的記念物と
して余生を送っていますが、古くからこの場所
がヨーロッパへと繋がるユーラシア大陸の玄関
であったことを意識させてくれるのに、充分な
存在感を示していました。



旧九龍駅跡地に残る時計塔