7月21日 香港(→東京)





<第三日>

 二晩を過ごしたホテルをチェックアウトし、徒
歩にて維多利亞港へ向かいます。港に隣接す
る広場では、中国らしく太極拳に興ずる人たち
の姿も見受けられました。

 港に到着し、フェリーのチケット(プラスチック
製のメダルの様な物)を購入。ここから、100年
以上に渡って香港市民の足として利用されて
いる「スターフェリー」にて対岸の香港島に渡り
ます。料金は2.2HK$(約40円)と安いです。フ
ェリーは僅か数分で香港島の灣仔(ワンチャイ)
に到着。



太極拳に興ずる人たち


スターフェリーは市民の足




スターフェリーのチケットはこのメダル

 

 そして軒尼詩道(ヘネシーロード)より、これまた香港を代表する乗り物の一つとして知られる
二階建トラムに乗車します。1904年に運行が始まったという、現在世界に残る唯一のこの乗り
物は、外観こそ派手ですが、どことなくレトロなテイストを持っています。尚、こちらも料金は格
安の一律2HK$。


二階建トラムは香港を代表する乗り物




ヴィクトリアパークのイングリッシュガーデン



 トラムに揺られ、着いた所が維多利亞公園(ヴィクトリアパーク)。ここは植民地時代の1955
年、港の埋め立てによって造園されたそうです。そのため園内には本場・イギリスを思わせる
ような見事なイングリッシュガーデン等も設けられていました。敷地面積は約30haを誇るという
都会のオアシスにて小休止を済ませ、今度は地下鉄にて中環(セントラル)へ。


 ここは言わずと知れた香港経済の中心地。香港上海銀行や中國銀行といった特徴的なビル
ディングの谷間をすり抜け、聖ジョーンズ大聖堂へ。1849年建造というこの教会は、今や英国
統治時代を偲ばせる数少ない建物の一つ。内部では祈りを捧げる敬虔な信者達の姿も見受
けられます。


金融の街・香港を象徴する巨大ビル群




英国統治時代を偲ばせる聖ジョーンズ大聖堂



 その後は、ここより程近い山麓駅よりピークトラムに乗ってヴィクトリア・ピークへ向かいます。
1888年開通という長い歴史を持つこのケーブルカーは、香港観光のハイライト。この日も平日
にもかかわらず、多くの乗客で賑わっていました。わずか10分程で山頂駅に到着し、「ピークタ
ワー」という巨大展望台へ。屋上部分からはアジア屈指の大都会・香港の摩天楼群を、箱庭の
ごとく眼下に収めることができます。標高があるためか天気が良いのにもかかわらず涼しかっ
たです。思わず、時間がたつのも忘れ、しばし見入ってしまいました。


ピークトラムで山頂駅へ!




山頂駅にある巨大展望台「ピークタワー」





ヴィクトリアピークから望む大パノラマは まさに香港観光のハイライト


  



世界最長のヒルサイド・エスカレーター

 展望台をあとにし、再びピークトラムにて山を降ります。
 この時たまたま乗り合わせた北アイルランドからのツーリスト・A氏と意気投合し、SOHO(ソーホー)近くのレストランへ。
 彼曰く、ここにある世界最長のエスカレーター(全長800m!)であるヒルサイド・エスカレーターに乗りたかったのだそうです。 

 二人で食事をとりながら、今までお互いが旅行した国のことなどを語り合いましたが、筆者が比較的ヨーロッパ方面の旅行が多かったのに比べ、彼がアジア方面ばかりであると知ったときは面白いなと思いました。
 やはり「異文化交流」こそが、海外旅行の醍醐味と考えるのは、万国共通なのかもしれませ
ん。




 その後は、これから数日香港に滞在し、3ヶ月程かけて東南アジアを周るというA氏と別れ、
エアポート・エキスプレスに乗るため中環の香港駅へ。2泊3日と急ぎ足だったものの、充実した
思い出を刻んだ香港の地をあとにする筆者でした。










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