![]() 3月9日 ニューオーリンズ
<第二日>
ホテルをあとにし、ミシシッピ川沿いを走るストリートカー(路面電車)に飛び乗ります。
日本ではもうめっきり少なくなってしまったこの交通機関ですが、アメリカではいまだ各地で市
民の貴重な足として頑張っています。クルマ社会との共存が図られているのは、その広大な国 土のなせるワザなのでしょう。 そして向かったところが、その名も「アメリカ水族館」。南北両アメリカ大陸及びその近海に棲
息する水生生物を集めたところです。 内部は熱帯魚や巨大なサメ、奇妙な形の生き物など見所豊富。カラフルな姿が印象的なイ
ンコや日本では見たこともないような変わったカエルなど、魚類以外の生物も飼育されていまし た。
水族館をあとにし、ミシシッピ川を横断するフェリー(というより渡し舟といった方が適切?)に
乗ります。所要時間はわずか10分。なんといっても料金がタダというのがGOOD。もちろん、 車両の積載も可能です(ただし1台につき1ドル)。 対岸にはニューオーリンズの空港名にもその名が冠せられている、「ジャズの神様」こと
ルイ・アームストロングの銅像もありました。 その後は再び無料フェリーで市街に戻り、向かったところが「国立D−DAY博物館」。ここは
かつて第二次大戦のフランス・ノルマンディー上陸作戦において使われた兵器や車両などが展 示物の中心となっています。なぜニューオーリンズでノルマンディーなのかとはじめは疑問に思 ったのですが、この街の郊外に広がる湿地帯が、上陸作戦を成功に導いた水陸両用車両を 開発するのに適した場所であった為であるとのこと。また、歴史的に見てもこの地がフランスと 深い結びつきがあったことも関係するでしょう。いずれにしても、ちょっとした軍事マニアを自称 する筆者にとっては大変興味深い博物館です。 展示物の中には何故か太平洋戦争のものもありました。旧日本軍の銃やヘルメット、旗など
とともに、日本がポツダム宣言を受け入れなかった場合の、米軍による「九州上陸侵攻ルー ト」なども展示されていました。当時の敵対国の視点からこういった展示品を見るということは、 なんとも言えない複雑な気分にさせられてしまいます。
![]() 雰囲気抜群のジャズバー ![]() |