![]() 3月18日 ボストン
<第十一日>
ボストン観光2日目のこの日はまず徒歩にて市内の中心部に程近いトリニティ教会へ向かい
ます。北の街ならではの凛とした空気が筆者の頬を伝っていました。1877年の建造というこ の教会は、ロマネスク様式の影響を色濃く受けており、建築学的にも大変貴重なものです。も ちろん、古都・ボストンを代表する建物の一つであることは言うまでもありません。 そして、この教会のすぐ隣に建つのがジョン・ハンコックタワー。高さ225mはボストンナンバ
ーワンを誇っています。 古いビルと近代的なビルが隣り合わせに建っているこのミスマッチが、いかにもアメリカらしく
て面白いと思いました。
さらに歩を進め、ビーコンヒルにあるボストンコモンへ。アメリカ最古の公園と呼ばれているこ
の場所は、植民地時代は軍隊の演習場だったそうです。48エーカーの広さを持つこの公園内 には、観光案内所や大きな池などのほかに、南北戦争で犠牲になった方々のモニュメントなど があります。日陰になっている部分にはまだだいぶ雪がとけ残っていました。 ボストンコモンを通り抜けると、黄金色に輝くドームが印象的な建物が見えてきました。
マサチューセッツ州会議事堂。1798年より、筆者が前日訪れた旧州会議事堂からその役目
を引き継いだこの建物は、古代の建築様式が随所に取り入れられた荘厳な構えをしていま す。 また、敷地内にはボストン近郊の出身で、合衆国・第35代大統領となったJ.F.ケネディの若
かりし日の銅像が建てられています。
その中でも特に筆者の興味を引いたのがハーバード自然史博物館。ガラスで作られたグラ スフラワーが珍しい「植物学博物館」、多種の哺乳類の剥製や恐竜の化石などが展示されて いる「比較動物学博物館」、鉄鉱石や石灰石などの鉱石はもちろん、トパーズやアメジストとい った宝石などを見学できる「鉱物・地質学博物館」、古代マヤ文明やアメリカ原住民についての 展示物が豊富な「考古学・民俗学博物館」の計4つの博物館から成るこの施設は、その展示 内容が多岐にわたるため、飽きることなく見学できるのがGOODです。 気が付いてみると、いつの間にか閉館時刻が迫っていました。まさに質量とも全米最高学府
の付属施設に相応しい、実に良くできた博物館だと思いました。
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