10月7日 パリ→カレー→ドーヴァー





<第十一日>


 二晩を過ごしたユースをチェックアウトし、地下鉄でシテ島(島といってもセーヌ川に浮かぶ中
州)に向かいます。この日の最初の目的地はコンシェルジュリー。元々は王宮や執政所として
使われていたところですが、シャルル五世の時代(14世紀)から牢獄として使われるようになっ
たそうです。


 フランス革命後には王妃マリー・アントワネットが死刑に処されるまでの約2ヶ月間、ここで獄
中生活を送りました。





 次に向かったところがノートルダム大聖堂。12世紀に起工されたゴシック建築の代表作で
す。


 先日訪れたルクセンブルクを始め、各地に同名のカテドラルがありますが、やはりここ、パリ
のものが一番名高いといえるでしょう。


 因みに「ノートルダム」とは「われらの貴婦人」の意味で聖母マリアのことを指します。内部の
ステンドグラスの美しさが印象に残りました。






コンシェルジュリー




ノートルダム大聖堂



 その後は昼食をとり、パリ北駅へ。ここからはまた鉄道の旅です。今日はあまりスピードの速
くない在来線。


 途中、ブローニュというところでさらにローカルな電車に乗り換えます。車窓の向こうにはフラ
ンスののどかな田園風景が広がっていました。





 その後、筆者を乗せた電車はカレー駅に到着。ここからは船に乗り換え、対岸のイギリス・ド
ーヴァーを目指します。この日の英仏海峡はとても穏やかでした。


 今回の旅ではテムズ、ライン、セーヌとリバークルージングを楽しんできましたが、やはり海
の上もいいものですね。約1時間半の航海を終え、ドーヴァーに到着。タクシーを拾ってユース
に向かいました。






のどかな車窓からの眺め




暮れなずむカレーの港を出港・・・