7月2日 バルセロナ→マジョルカ





<第五日>


 容赦のない強烈な日差しの下、ユースをチェックアウトして地下鉄を2本乗り繋ぎます。


 この日の最初の目的地は、今回の旅行の目玉の一つといっていいサグラダ・ファミリア大聖
堂。その巨大な建造物は、地下鉄の駅を出た途端、すぐさま筆者の目に飛び込んできました。





 


サグラダ・ファミリア大聖堂



 大きい!圧倒的な存在感。着工は100年以
上も前の1882年。今なお建築中であることは
あまりにも有名です。


 彫刻の一つ一つが、あたかも何かの生命体
であるかのような躍動感を持っています。まさ
に人並み外れた美的センスを持つ奇才、アン
トニ・ガウディ渾身の一作です。塔内部には建
築中とはいえエレベーターで登ることが出来ま
す。



 バルセロナ市街の素晴らしい眺望は言うま
でもなく、建物の繊細な部分までじっくりと見学
できるので興味深いことこの上ありません。




いまだ建築中の内部




塔よりバルセロナ市街を望む




手の込んだ細部の造り





探検家・C.コロンブス

 サグラダ・ファミリアを後にし、再び地下鉄に
乗ります。


 ドラサナス駅にて下車し、ポルタウ・デ・ラ・パ
ウ広場へ。広場の中心には、新大陸を見つめ
るC.コロンブスの凛々しい銅像が建てられてい
ました。


 さらに歩を進め、向かった所がバルセロナ
港。チケットを購入し、カタマランという双胴の
高速船に乗り込みます。


 ここから友の待つマジョルカ島・パルマに渡
るためです。



 筆者が乗船したときにはすでに、大勢の観
光客が乗り込んでいました。




カタマラン(双胴船)で地中海へ




マジョルカ島



 穏やかな地中海を、船はハイスピードで突き進んでいきます。海面を照りつける太陽がとても
まぶしく思えました。


 ようやく4時間ほどたったところで大きな島影が見えてきました。ここマジョルカ島は、イビサ
島やメノルカ島らとともに形成している「バレアレス諸島」の中心的存在。数多のクルーザーが
係留されているマリーナを横目に見ながら、船はようやくパルマの港に着岸しました。


 携帯で友人と連絡を取り合い、待ち合わせ場所に向かいます。そこにはなつかしい顔
が・・・。


 筆者のサンフランシスコ時代の友人、ジェロニモ。スペイン人の父と、ドイツ人の母を持つ彼
は端正なナイスガイ。早速彼の車にて、彼の仕事場(ホテル)がある島最東端のカラ・ラジャダ
へ向かいます。


 用意されたのは何と五つ星の高級ホテル。いや〜持つべきものは良い友ですね。彼も一万
キロの彼方より、わざわざ日本人が訪ねて来た事がよほど嬉しかったのでしょう。その後はビ
ーチに程近いバーで、酒を酌み交わしながら互いに久しぶりの再会を喜び合うのでした。






旧友・ジェロニモと再会!




美しく染まるマジョルカの西空