7月4日 マジョルカ→バルセロナ→





<第七日>


 二晩を過ごしたここマジョルカですが、残念ながらこの日で去らなければなりません。午前8
時、依頼しておいたタクシーがやって来ました。ジェロニモも見送りに来てくれており、彼とはま
たの再会を固く約束して別れました。

 タクシーのドライバーはドイツ出身のオバサ
ンでした。彼女は英語はカタコトしか話せませ
んが、今ドイツで開かれているサッカー・ワール
ドカップについての話題を楽しそうに話してい
ました。


 1時間ほど後、車はパルマの中心街に戻って
きました。右手には大きなパルマ大聖堂が見
えます。



 この島には大聖堂のほかにも大小様々の城
郭やいくつかのミュージアムなど見所も豊富。
いつの日か改めてゆっくりと周ってみたいもの
ですね。



パルマ大聖堂


 やがてタクシーは港に到着し、ドライバーに別れを告げて受付へ。既に乗船可能な状態だっ
たので、すばやく乗り込みます。

 程なくして船は港を離れていきました。来た時と比べ、乗客数はだいぶ少なかったです。


 そして数時間の後、再びバルセロナの港へ。今日も相変わらず日差しは強烈です。


 軽く腹ごしらえを済ませ、徒歩にてフニクラ(ケーブルカー)乗り場へと向かいます。入り口が
分からなかったので近くにいた若者に尋ねたところ、彼は親切に教えてくれただけでなく、英語
でHave a nice day in Barcelona! と言ってくれました。Thank You!!


 フニクラに乗り込みモンジュイックの丘へと向かいます。ここは1992年に開かれたバルセロ
ナ・オリンピックを機に整備が行われ、敷地内にはオリンピックスタジアムや記念館などが建て
られています。後にスタジアムはサッカーのリーガ・エスパニョーラでも使用されるようになり、
試合当日は多くのサッカーファンで賑わうとの事です。


 ここよりバスに乗り換えさらに丘を登ります。着いた所がモンジュイック城。16世紀に築かれ
たというこの城は、その後幾度かの改修を経て18世紀にほぼ現在の形となりました。


 内部には中世から第二次大戦までに使われた各年代の兵器が展示されていてとても興味深
かったです。また、高台に設けられているためその眺望も素晴らしく、カタルーニャの中心都
市、バルセロナの全貌を望むことが出来ました。




フニクラ(ケーブルカー)




モンジュイック城




屋内展示の銃器




モンジュイックよりバルセロナ港を望む






寝台車「パブロ・カザルス号」

 モンジュイックを後にし、再びフニクラ等を
経由して街の中心地へ向かいます。


 簡単な買い物を済ませ、バルセロナ・フラン
サ駅へ。


 この日の列車はトレインホテル・エリプソス
のパブロ・カザルス号。カタルーニャ出身の
作曲家の名前がつけられたこの寝台車は、
バルセロナとスイスのチューリッヒまでを約13
時間半で結びます。


 4人掛けのコンパートメントでは韓国から来
られたという学生さんたちと一緒になりまし
た。なんでも1ヶ月ほどかけてヨーロッパの主
要都市を周るとのこと。

 随分うらやましい話ですが、今韓国ではヨーロッパ旅行が結構盛んであるそうです。また、こ
の列車には都合の良いことに小洒落たバーが併設されていました。

 彼らとともに酒を飲みつつ、互いに旅の情報交換をして過ごすことが出来ました。







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