9月21日  奈良−柳生−伊賀上野−磯部





 この日、まず最初に向かった所が東大寺。かつて天平15年(743)、聖武天皇の詔勅によって
創建された寺院です。南大門に造られた、金剛力士像(鎌倉時代:運慶・快慶の作)の出迎え
を受けます。さらに木造建築物としては、世界最大の大きさを誇る大仏殿(高さ47m!)に圧倒
されました。大きい…。早速大仏殿内に入り、かの有名な大仏様とご対面。柔和な顔立ちが印
象的でした。また、ここ大仏殿には、あの「柱くぐり」の穴あき柱がある事でも知られています。


大仏殿からは、ここから程近い正倉院へ。独特の校倉(あぜくら)造で有名な高床式の倉庫を
見学しました。






東大寺大仏殿




大仏さま



 正倉院をあとにし、和銅3年(710)、藤原不比等によって創建されたという春日大社へ。朱塗
りの鮮やかな神殿が目を引きます。また、この春日大社を中心とする奈良公園一帯は、”あ
の”宮島同様、野生の鹿たちの生息地。しかし、宮島と決定的に違うのは、ほとんどの雄鹿の
角が切り取られてしまっているというところです。お陰で全く怖くありませんでした。(^^;;






正倉院




奈良の鹿



 奈良公園からは、R369を走り”剣豪の郷”として知られる柳生へ。柳生藩家老屋敷や、江戸
幕府の剣術指南役を務めた歴代の藩主の墓が並ぶ芳徳寺、さらに新陰流の祖である柳生石
舟斎が、稽古の最中に現れた天狗を叩き斬ろうとして一刀両断にしたという伝説の巨大岩「一
刀石」などを見て回りました。






柳生藩家老屋敷




一刀石



 柳生からは、笠置町より京都府に入り、R163を走ります。そしてさらに島ヶ原から三重県に入
り、”忍者の郷”として知られる伊賀上野へ。かつて、藤堂家の居城であった上野城、続いて忍
者屋敷を見学。この忍者屋敷では「くの一」による忍者の実演が常時行われています。


更に筆者はここからすぐそばの「鍵屋ノ辻」へ。かつての奈良・伊勢両街道の分岐点であるこ
の地は、鳥取の項で先述した荒木又右衛門の仇討ちの場面となったところです。






伊賀上野城




忍者屋敷  くの一さんがご案内



上野市をあとにし、再びR163を走って津へ。その後久居ICより伊勢自動車道に入り、伊勢西
ICにて一般道へ。伊勢神宮(内宮)の前を通過し、磯部町へ。志摩スペイン村に程近い伊勢志
摩ユースホステルがこの日の宿となりました。