9月23日  名古屋−岡崎−浜松−静岡





 この日は何と土砂降りの雨。憂鬱なスタートです。屋根のついたユースの駐車場にて雨ガッ
パを着ていると、「日本一周中!」と書かれたプラスチックケースを荷台に積んでいる横須賀ナ
ンバーのホンダ・カブ(100cc?)が止まっていました。その傍らでは、40年配のオジサンが、雨
空を見上げながら思案顔をして立っていました。「横須賀から日本一周中ですか?」と声を掛
ける筆者。実に似たような境遇の者同士が、こんなところで出会うのも何かの縁。詳しく話しを
聞いてみると、カブ氏は浦賀のお住まいで、今はもう出発して3ヶ月ほどになりその内1ヶ月は
北海道におられたとの事。これからは進路を西に取り、四日市、鈴鹿と抜けて津を目指すとい
うお話でした。いや〜羨ましいというか何というか…お互い頑張りましょう!!


 カブ氏と別れ、雨の中を走り出します。ユースから程近い名古屋ICより東名高速に入り、そし
て岡崎ICにてR1に下りて岡崎城へ。かの天下人・徳川家康公が生まれたお城です。敷地内は
公園として整備され、歴史館「三河武士の館」や徳川家康、本多忠勝の銅像なども建てられて
います。






本多忠勝



岡崎城


 岡崎からは再び東名高速に入り、大雨の中、ひたすら東を目指します。そして浜松西ICにて
一般道へ下り、着いた所が浜松城。ここも家康ゆかりのお城です。天守閣のそばには「若き日
の徳川家康公」の像が建てられていました。


浜松からはまたも東名高速をひた走り、静岡市へ。静岡ICにて高速を離れ、一般道をしばらく
走って登呂遺跡に到着。復元された竪穴式住居や高床式の倉庫などを見学します。隣接して
いる博物館内では丸木舟製作の実演が行われていました。今回のツーリングにおいては(東
日本編の)青森・三内丸山や佐賀・吉野ヶ里なども見てきましたが、古代史のミステリーを巡る
旅は、興味が尽きません。






浜松城



登呂遺跡・竪穴式住居


 遺跡見物を終えた筆者は、静岡駅近くにあるビジネスホテルにチェックイン。雨にたたられた
一日を振り返りながら、一人静かに「今ツーリング最後の夜」を迎えるのでした。









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