11月17日 〜那覇−首里−那覇〜





 船内にて朝食兼昼食を食べ終え、デッキに出てみると… もう、沖縄本島が見えていまし
た!左舷はるか沖合いに見えるのは本部半島か。おっと、右側にはシンボリックなタッチュウ
(城山)がひときわ目立つ伊江島だ!6年前、初めて沖縄に来た時に見たあの感激が甦り、胸
がときめきました。


 逸る気持ちを抑えつつ、船室に戻り下船の準備。程なく船は那覇新港に着岸。意気揚揚と沖
縄の第一歩を踏み出します。まず最初に向かったところが、かつて琉球王朝の王府があった
首里城。平成4年 (1992)、沖縄の本土復帰20周年を記念して再建されたという鮮やかな正殿
が印象的です。15世紀から19世紀という、大変永い期間において琉球に覇を唱えた尚(しょう)
氏の権勢を今日に伝えています。


 続いて、二千円札にも刷られている沖縄の顔・守礼門や、第二尚氏歴代の王が眠る玉稜(た
まうどぅん)など、内地には見られない大陸文化の影響を色濃く受ける史跡を見学。沖縄に来
たことを改めて実感させられました。






首里・守礼門




首里城





玉稜(たまうどぅん)

 首里見物をひとしきり終え、再び那覇新港に戻ります。そう、これから石垣島を中心とする八重山諸島を旅するのです。それまで沖縄本島とはしばしのお別れ。有村産業の誇るフェリー・飛龍に乗り込みました。明日の昼前にはまだ見ぬ夢の島・石垣島に到着する予定。なお、このフェリーは石垣を過ぎた後、なんと台湾の高雄(カオシュン)まで運行する国際航路です。船内の自販機に貼ってあったオリオンビールの「石垣を出港した後は免税のため120円になります」という文字が大変恨めしかったです…。