![]() 11月28日 名瀬−住用−名瀬−龍郷−笠利−名瀬〜
名瀬のホテルを発ち、R58を南へ。朝戸トンネルを通過し国道をそれ、奄美中央林道へ入り
ます。ここは来る前から密かに楽しみにしていた奄美ツーリングのハイライトコース。全長約30 kmにも及ぶ未舗装路を、アップダウンを繰り返しながらグイグイと突き進んでいきます。しか し、”道なき道”といったようなハードな印象はなく、路面は固く踏みしめられている上に道路標 識も完備されており実に走りやすいと思いました。それに加え、亜熱帯の大自然という雄大な キャンバスにトレースされた一本の林道を走り抜ける時の気分の高揚感は、これまでのツーリ ングとは一味も二味も違っていました。 林道からは宇検村、瀬戸内町、住用村と走り、R58を北へ。名瀬をパスし、龍郷町に入りま
す。着いた所が南洲謫居跡。ご存知、西郷隆盛が薩摩藩の怒りを買って流されていた場所で す。彼はこの地で3年間 を過ごし、島女房・愛加那との間に2児をもうけたそうです。今では復 元された家屋と、大きな石碑が昔を偲ぶのみです。龍郷からは再びR58を経由し、島最北部 の笠利町へ。奄美大島を代表する景勝地として名高い「あやまる岬」へ到着。珊瑚礁に囲まれ た遠浅の海を眼下に望むことができます。遥か沖合いには、数々の伝説に彩られた島・喜界 島の姿が。ここも、次来る時には是非訪れたいと思いました。また、なんともユーモラスな”あ やまる岬”というネーミングですが、これはこの辺りの地形が「綾織り成す毬のように美しい」こ とから名づけられたのだそうです。
休憩を終え、名瀬に戻ります。もう辺りもだいぶ暗くなってきました。フェリー乗り場にてチケッ
トを買い、乗船。正味二日間と、やや駆け足で楽しんだ奄美大島を静かにあとにしました。
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