1月22日 イスタンブール→





<第三日>


 ユースを発ち、路面電車に乗って新市街へ向かいます。フンドゥクルという駅で下車し、坂を
登ってタクスィム広場へ。ここにはサンフランシスコのケーブルカーを髣髴とさせるような旧式
の路面電車が客待ちをしていました。


 広場付近をノンビリと散策し、ここから程近いアエロフロート社のイスタンブール支店で帰りの
チケットのリコンファームを済ませます。その後は再び旧市街へ戻り、ビザンチン時代の城壁
が残る街中を歩いて見物しました。






レトロなムードの路面電車




ビザンチン時代を髣髴とさせる城壁



 しかしある時、道が分からなくなったため近くを通りかかった人に道を尋ねてみました。すると
彼は、日本語が出来るヤツを連れて来るからここで待ってろといい、筆者を近くの床屋に案内
しました。そこでは何を飲むかなどと関係のないことを聞かれましたが、今は何も欲しくないと
答えました。


 やがて日本語ペラペラの男がやってきて道を教えてくれたのですが、これからチョット自分の
店に来ないかなどと誘われたのでノーサンキューと答え、その場を後にしました。


 イスタンブールでは彼らに限らず、日本語や英語などで気安く声を掛けてくる人たちが異常に
多いので、気をつけたほうがいいでしょう。






エミノニュ桟橋よりフェリーに乗る

 気を取り直し、エミノニュ桟橋よりフェリーに乗ってボスポラス海峡を横断。


 欧亜を結ぶボスポラス海峡大橋も間近に見えました。





 対岸のアジアサイドで出店形式のハンバーガーを食べ、再びフェリーでヨーロッパサイド(旧市街方面)へ戻ります。



 夕暮れに浮かぶスュレイマニエ・ジャーミィのシルエットが印象的でした。




欧亜を隔てる ボスポラス海峡の向こうには


夕暮れに浮かぶスュレイマニエ・ジャーミィの姿が




 その後は軽く買い物を済ませ、イスタンブール・シルケジ駅へ。かつて「オリエント急行」の終
着駅として名を馳せたこの駅は、当時の威光そのままの堂々たる駅舎が特徴的。


 筆者もルーマニア・ブカレスト行きの寝台車のチケットを買い、列車へ乗り込みます。本来6
人乗りの個室寝台を、乗客が少ないため一人だけで広々と使うことができ、ラッキーでした。






イスタンブール・シルケジ駅




「オリエント時代」を偲ばせる駅内部