1月25日 →ソフィア→リラ→ソフィア





<第六日>

 早朝6時過ぎ、ブルガリアの首都・ソフィアに到着。夜明け前なのでまだ暗いです。これからホテルに向うというビジネスマン氏と別れ、明るくなるまで駅の構内にて待つことにします。


 待合にはかつて使われた古い機関車が展示されていました。だが、構内の表記などはほぼすべてと言っていいほどキリル文字。これにはさすがに違和感を覚えます。


 その後、持参したユーロをブルガリアの通貨・レヴァ(1ユーロ=約2レヴァ)に換え、徒歩にてホステルに向かいます。


 ここソフィアはヴィトシャ山麓の標高550mに位置する高原都市ですが、人口は100万人を超えており、人や車の通行量はかなりのものです。




ソフィア駅構内に展示されていた古い機関車




リラ村行きのバスに乗る

 ホステルに着いてチェックインを済ませ、すぐさま路面電車に乗ってバスターミナルへ。


 ここからは3時間程の、ちょっと長めのバスの旅です。途中、幾度かバス停に立ち寄りながらバスは終点・リラ村に到着。





 さらにここからまた別のバスに乗り換え、山道を登っていきます。約20分で目的地・リラの僧院にようやく到着しました。


 門をくぐると、美しい縞模様をしたビザンチン様式の傑作である聖母誕生教会が、浮世を離れた己の"聖域"に鎮座していました。





リラの僧院・聖母誕生教会




 この僧院が開かれたのは10世紀のこと。聖人、イヴァン・リルスキーが隠遁の地としてこの山
を選んだのが始まりだそうです。その後14世紀から20世紀にかけ、ブルガリアはオスマン朝の
支配下に置かれますが、この僧院だけはキリスト教の信仰が黙認されていたとのこと。


 現在の教会は19世紀に再建されたものですが、壁面や天井面に描かれたキリストやマリア
のフレスコ画は色彩も鮮やかで、見事の一言に尽きます。



僧院内部に描かれた 見事なフレスコ画の数々




 一時間ほど僧院を見学し、再びバスに揺られます。帰りはリラ村によらず直接ソフィアに戻り
ます。乗り換えの手間が省けるのは有り難いのですが、それにしても古いバスです。日本では
スクラップ屋にでも行かない限りまず見かけることはないシロモノでした・・・。


 しかし3時間、距離にして120kmも乗っているのに料金がたったの8レヴァ(約640円)では文句
も言えません。(汗)


 とりあえずなんとか無事にソフィアに到着し、ホステルに戻ります。往復で6時間もかかってし
まいましたが、それでもやはりリラの僧院は必見の価値がありました。





 ホステルでは2人のカナディアンと同部屋になりました。

 3人で連れ立ってビールを買いに行きます。日本では見かけることのない2.5リットルのペットボトル入りビールがなんとたったの1.95レヴァ(約160円)。考えられない安さに加え、宿泊したホステルも一泊20レヴァ(約1600円)で朝食はもちろん夕食のパスタまでサービスというオマケつき。


 「貧乏旅行愛好家」の筆者はもう、完全にこの国の虜になってしまいました。(笑)





ブルガリアはビールが格安!  


写真の2.5リットル入りの   



ペットボトルが何と約160円!  



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