1月26日 ソフィア





<第七日>


 少し遅めの朝食をとり、ソフィアの市街散策に出かけます。古くから幾度も権力者の交代劇
が行われてきたこの地では、数多くの様々な宗教の建築物を目にすることができます。


 路面電車が交差する地点に建つ、ミナレットを備えた建物はバーニャ・バシ・ジャーミャと呼
ばれるイスラム教のモスク。1566年築というオスマン朝全盛時代の建造物です。


 シェラトンホテルの裏側に、取り囲まれるように建つのは聖ゲオルギ教会。こちらはなんと4
世紀、ローマ帝国によって建てられたそうです。




バーニャ・バシ・ジャーミャ




聖ゲオルギ教会




聖ニコライ・ロシア教会

 
 また国立美術館の傍らに建つのは聖ニコライ・ロシア教会。
 独特の「玉ネギボウズ」を塔頂部に戴くこの教会は、独立間ない1913年の建築です。その名の通りロシア正教の教会です。



アレクサンダル・ネフスキー寺院

 
 しかし、極めつけはバルカン半島最大級と呼ばれるアレクサンダル・ネフスキー寺院でしょう。
 黄金のドームが眩しいこの寺院は収容人員5000人を誇ります。1882年、露土戦争の戦死者の霊を祀るため建築が開始されたそうです。
 内部の雰囲気も大変厳かで、熱心な信が静かに祈りを捧げている姿をいつも見ることができます。





アレクサンダルU世像




 寺院を後にし、しばらく歩くと堂々とした騎馬像が建っているのを見かけました。


 トルコを破り、ブルガリアをオスマン朝の支配から解放したロシア皇帝、アレクサンダルU世です。



 寺院にもその名が冠されているほどの英雄ですが、社会主義政策に終止符が打たれ、EUにも加盟を果たすなどいわゆる「西側」の一員なりつつある現在のブルガリアにおいて、国民はどのような思いでこの皇帝像を見つめているのでしょうか…。



タラトール


 その後は駅にて翌朝用の列車の切符を事前購入し、ホステルに戻ります。
 そしてカナディアンたちと共にブルガリア郷土料理のレストランへ。
 ブルガリアといえば、やはりヨーグルトベースの食べ物がすぐに思い浮かびます。筆者も代表的料理の一つ、タラトール(ヨーグルトスープに野菜のミジン切りやひき肉を入れたもの)に舌鼓。とてもさっぱりとした、ヘルシーな味わいを楽しむのでした。




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