![]() 1月28日 →アテネ
<第九日>
AM6:30頃、列車はアテネ・ラリッサ駅のホームに到着。ギリシャの鉄道はよく遅れると聞い
ていましたが、今回は全くそのような事はなく、順調に運行されていました。辺りはまだ薄暗く、 寒かったです。ヨーロッパの気候は昼夜の温度差がとても激しいので気をつけなければなりま せん。 ユースホステルの場所を探しながらしばらく歩きます。10分ほど歩いた所で簡単に見つける
ことができました。受付時間が来るまで待合で待たせてもらい、空も明るくなった8時過ぎ、チェ ックインを済ませてアテネの街中へ。 人通りの絶えないオモニア広場を過ぎ、アティナス通りを通ってプラカ地区へ。さらにローマ
時代初期の遺構・ローマンアゴラの横を通り抜け、アクロポリスの丘へ向かいます。坂道を駆 け上がっているうちに汗ダクになってしまいました。 しかし、この日の筆者はラッキーでした。それと言うのも「日曜日」ということで何と普段12ユー
ロもかかるアクロポリス遺跡の入場料がタダ!になったからです。おまけに絶好の観光日和と 来ては石段を登る足取りも自然と軽くなります。 登りきった丘の頂には、アテネ、いやギリシャの象徴ともいえるパルテノン神殿が、神話の世
界よろしく朝日を受け神々しく光り輝いていました。 ![]() 神話の地に 朝日が昇る・・・ さらに筆者は、少女像を柱にした柱廊が特徴的なエレクティオンや、シーズン中にはコンサー
トが開催されるという古代劇場の一つイロド・アティコス音楽堂、そして貴重な出土品が所狭し と並べられているアクロポリス博物館などを見学。古代文明が織り成す壮大なロマンに思いを 馳せます。
その後は休憩をはさみ、古代アゴラ地区にあるアタロスの柱廊博物館や、保存状態が素晴
らしいテセイオン神殿などを見て回ります。驚いたことに、まだ1月にもかかわらず付近では何 と桜の花が満開に近い状態。 まさか、アクロポリスをバックに花見ができるとは思いませんでした。
ひとしきり遺跡見物を終え、地下鉄に乗って20分程の港町・ピレウスに向かいます。明日の
エーゲ海クルーズに備え、資料集めとその下見をするためです。 地下鉄駅を出ると、目の前は大型客船や高速クルーザーなどが停泊するグレート・ハーバ
ー。とあるフェリー会社のオフィスでパンフレットを入手し、出発時刻や料金などを確認。意気 揚々とアテネに戻ります。
ユースでは、日本から来たという2人の学生と同室になりました。さすがに観光立国を謳うギ
リシャでは、ブルガリアやルーマニアではあまり見かけることのなかった東洋系の観光客を目 にする機会が多いです。 3人で近くのタベルナと呼ばれるギリシャ風レストランに向かいます。揚げ立てのイカリングや
トルコでも食べたケバブ、さらに白身魚のフライなどに舌鼓を打ちながら、この夜は久々に「日 本語」によるおしゃべりを楽しみました。 ![]() |