1月29日 アテネ→ミコノス





<第十日>






まだ暗いうちにピレウス港へ

 フェリーの出発時刻が早いため、AM6:00過ぎにユースを出発。
 今後はイタリアを目指すという同室の学生さんたちに別れを告げ、昨日同様地下鉄にてピレウスへ。
 フェリー会社のオフィスにて往復チケットを買い、すばやく大型のフェリーに乗り込みます。
 今回の目的地はアテネの東南東約100kmの海に浮かぶミコノス島。
 ご存知、エーゲ海を代表する島の一つです。船は定刻のAM7:35、朝靄をついてピレウスの港を離れました。



 ここからは約6時間の優雅なエーゲ海クルー
ズを楽しみます。
 船内はシーズンオフにもかかわらず、かなり
の乗客で賑わっていました。

 しばらく船内にて寛いだあと甲板に出てみま
す。さすがに海を伝う風はまだ冷たかったの
ですが、陽光が燦々と降り注ぐ紺碧の海原を
見つめていると、もはや「冬は終わった」と感
じました。

  朝靄をつきピレウスの港を出港



  いざエーゲ海へ!




 その後フェリーはケア島、キソノス島といった、ミコノス島などと共に形成するキクラデス諸島
の魅力的な島々を横目で眺めつつ、お昼過ぎに第一の寄港地であるシロス島に着岸しまし
た。丘の上に建つ教会がとても印象的な島です。


 続いてPM1:00、今度は小ぶりな港が落ち着いた雰囲気を醸し出すティノス島に寄港。何人
かの乗客が下船していく姿を見送りました。






シロス島




こちらはティノス島



 そしてようやくPM1:45、最終寄港地であるお目当てのミコノス島に到着。やはり、どうやら乗
客の殆どはここが目的地だったようです。





 筆者も大勢の乗客らと共に下船し、港付近をしばらく歩きます。するとホンダの中型スクータ
ーに乗った恰幅の良いオジサンが「泊まる所をさがしているのか?」と声をかけてきました。そ
うだと答えると「ウチのホテルに来ないか?一泊30ユーロ(約4,800円)だ」と言ってパンフレット
を見せてくれました。


 港にも近いし部屋も良さそうだったのでそこに決めることにしました。バイクのタンデムシート
に跨り、二人乗りでホテルに向かいます。ホテル内にあった料金表を見てみると、夏場には3
倍もの料金になるようです。本来なら冬はクローズするそうですが、今年はヨーロッパもご多分
に漏れず記録的な暖冬であり、ソコソコお客が来るので部分的にオープンしているとのことで
す。


 いくつかの部屋は改装中でしたが、紹介された部屋はメンテナンスが行き届いており設備も
綺麗でした。


 これなら今回の旅行における一泊の最高額(30ユーロ)を払っても充分に納得です。






この島のマスコットともいえるペリカン君

 


 荷物を置いて外の散策に出かけます。街全
体が白一色と言っても良いミコノス島は清潔感
にあふれています。


 港の近くに建つ、小ぢんまりとしたセント・ニ
コラス教会の青い丸屋根も美しいの一言。





 傍らではペリカンたちがノンビリと日向ぼっこ
をしていました。





 丘の上に歩を進めてみると、この島のシンボ
ルともいえる粉挽きの風車群が海に向って静
かに佇んでいました。





青い丸屋根が印象的なセント・ニコラス教会




ミコノスのシンボル・粉挽きの風車



 ここミコノスも、シャッターチャンスにはこと欠かない所です。真っ青なエーゲ海とそれに映え
る純白の建築物とが、見事なまでのコントラストを描き出していました。




真っ青な海に白亜の建物群が映える  これぞエーゲ海!




 ひとしきり撮影を終え、ホテルに戻ります。シャワーを浴びてさっぱりとし、一休みした後に夕
飯を食べにレストランへ。ビール一杯とピザを頼んだだけでしたが、しっかり10ユーロも取られ
ました。


 この島が「観光地」であることを思い出した瞬間でした。(汗)