6月22日 ヴィクトリア





<第三日>



 遅い朝食をとり、ヴィクトリア市街の観光に出
かけます。


 ガバメントSt.を南下し、まず向かったところ
がブリティシュコロンビア州議事堂でした。


 ここヴィクトリアはカナダ・ブリティシュコロンビ
ア州の州都であり、いわば政治の中心地。ロ
マネスク様式のこの荘厳な建造物は1898年の
完成です。



 正面に建つヴィクトリア女王の気品あふれる
銅像が印象的。傍らには第一次・第二次の両
大戦で亡くなったカナダ兵の慰霊碑も建てられ
ていました。




B.C.州会議事堂





ヴィクトリア女王の像




世界大戦の慰霊碑



 B.C.州議事堂からは、ここから程近いホテル「フェアモント・エンプレス」へ。ヨーロッパの古城
を思わせるこの高級ホテルは1908年の創業。


 宿泊客でなくとも一階のホールやギフトショップに加え、中庭なども見学できます。花の街・ヴ
ィクトリアを象徴する建物の一つです。






ホテル「フェアモント・エンプレス」




同ホテルの中庭



 ここからは市街の東部へ足を延ばします。


 フォートSt.を通り、次に向かったところがクレイダーロック城。重厚感のある石造りのこの城
館は、かつての石炭王の夢の跡。内部では数多くの部屋や当時使われていた家具などが公
開され、19世紀後半の富裕層の豪勢な暮らしぶりを偲ぶことが出来ます。城の最上階からの
眺めもまた見事でした。






クレイダーロック城




優雅な城館の内部





副総督公邸




 クレイダーロック城をあとにし、次に足を向け
たところが副総督公邸。


 ここは英国・エリザベス女王の代理である副
総督の官邸で、州政府の公式行事を行う時な
どに使われています。



 ここの特徴は見事なまでのイングリッシュガー
デン。隅々まで手入れの行き届いた庭園には、
東屋やハンギング・バスケットなども設けられ、
訪れた者を文字通り華やいだ気分にさせてくれ
ます。



ハンギング・バスケット




見事なイングリッシュガーデン




 副総督公邸からは、市南部のロス湾に面し
たクローバー岬へ。


 犬の散歩を楽しむ人やジョギングに励む人、
あるいはパラグライダーの練習をする人など
大勢の市民たちで賑わっていました。






 この岬の近くには、ビーコンヒル・パークとい
う大きな公園もあります。世界で2番目に高い
といわれるトーテムポールや、8000kmに及ぶ
カナダ横断道路1号線の起点「マイル・ゼロ」の
標識などが設置されていました。



クロ−バー岬




ビーコンヒル・パーク




「マイル・ゼロ」のモニュメント



 結構距離を歩いて疲れたため、ユースに戻り一休み。やがておなかが空いたので、ユースか
ら程近いチャイナタウンへ。一軒の中華料理店を見つけ、チャーハンを注文します。3日ぶりに
味わう「米」の舌触りに、大いなる幸せを感じた筆者でした…。