6月26日 バンクーバー→ポートランド





<第七日>


 お世話になったユースをチェックアウトし、AM8時過ぎに空港方面行きのバスに乗りました。
バンクーバーより空路、アメリカ・オレゴン州のポートランドへ渡るためです。しかし、相変わら
ずダウンタウンは激しい交通渋滞。しかも途中でバスを乗り換えなければならないため、バン
クーバー国際空港に着くまできっちり1時間かかってしまいました(尚、再来年の2009年にはオ
リンピック開催にさきがけ、空港とダウンタウンを結ぶスカイトレインが開通する見通しとの事。
旅行者には朗報です)。





 空港内のファーストフード店で軽く食事を済ませ、出国手続きに入ります。しかし、それが終
わった途端、何と今度はアメリカの入国手続きが始まりました。旅慣れた筆者もこれにはビッ
クリ。まだカナダを発たないうちにアメリカに着いてしまいました!?

 その後、指定されたゲートに向かい飛行機へ
と搭乗。


 なんとも頼りない双発のレシプロ機です。


 しかし、筆者のそんな心配をよそに、離陸し
た飛行機はグングン高度を上げていきます。


 眼下には予想を上回る素晴らしい光景が広
がっていました。サンファン諸島の美しい島々
や、あちこちに点在する大小さまざまの街並
…。


 しかし、もっとも感動させられたのは北米大
陸を代表する名山たちの雄々しい姿でした。


 数日前、シアトルのスペースニードルより望ん
だマウント・レーニエ、そして20数年前に大噴
火を起こした活火山・セントヘレンズの両山を
「神の視点」より俯瞰したときの興奮は、永遠




レトロな双発機でポートランドへ

に忘れられない思い出となりました。

 ポートランドまでの2時間弱のフライトがあっという間に感じられました。




マウント・レーニエ




活火山・セントヘレンズ


路面電車「MAX」




 無事、ポートランド国際空港に到着し、ダウン
タウン行きの路面電車「MAX」に乗るため駅へ
向かいます。


 バンクーバーでアメリカ入国手続きを済ませ
ていたため、ここではパスポートチェックなどの
面倒な審査は一切行われませんでした。


 すばやく待っていたMAXに乗り込み、ダウン
タウンへ。ここポートランドは、シアトルやバン
クーバーとは異なり、交通手段にとても恵まれ
ています。鉄道駅は空港に隣接した場所に設
けられ、しかもダウンタウンに向かう列車も頻
発していて言うことありません。

 30分ほどで市の中心部に到着し、スタジアムという駅で下車。駅正面にあるその名もPGEパ
ークという野球場に入場します。

 ここではマイナーリーグ(AAA)の試合が行われていました。パシフィック・コーストリーグに属
するポートランド・ビーバーズ(パドレス傘下)とコロラドスプリングス・スカイソックス(ロッキーズ
傘下)の一戦。


 青空の下、未来のスターを目指す選手たちの真剣なプレーにはとても好感が持てます。ま
た、驚いたことに試合は3名のアンパイアによって裁かれていました。局面に応じて一塁塁審と
三塁塁審が二塁を兼務しています。もちろん左翼・右翼に線審はいません。


 選手のみならず審判員までもがメジャーを頂点とする過当競争の真っ只中に置かれているこ
とに、並々ならぬ厳しさを思い知らされた感じがしました。





 試合は前半に打線が爆発したコロラドスプリングスが、中盤以降一発攻勢で追い上げたポー
トランドを振り切り、8−3で勝利しました。




PGEパークでマイナーリーグ観戦




一塁塁審が二塁も兼務して裁く



マイナーリーグとはいえ選手たちは真剣



時には審判に激しく抗議する場面も




一方、お客さんたちはほのぼのムード



 打線活発のコロラドスプリングス、序盤で大勢決める


 ポートランド、追い上げも空し・・・

AAA
コロラドスプリングス 3 1 3 0 0 0 1 0 0 8
ポートランド 0 0 0 2 0 0 0 0 1 3


 野球観戦を終え、スタジアムより数ブロック
北にあるユースホステルへ投宿。ここも出発前
に予約をしておきました。


 建物はとても綺麗で、室内設備もよく手入れ
されています。オマケにピザ屋さんと業務提携
をしているのか、自分で取りに行けばピザがタ
ダで食べられるサービスまでありました。


 筆者もルームメイトとなったアメリカ人、カナ
ダ人、ベルギー人とともにテイクアウトに行きま
した。


 夜はそのピザを食べながら、彼らとトランプ
に興じます。「アメリカ版・大貧民」(日本と少し
ルールが違う)のようなゲームをやりながら、


とても楽しく今回の旅・最後の夜を過ごすこと
が出来ました。




ポートランドのユースホステル





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