10月15日 カイロ→ギザ→カイロ





<第四日>


 


カイロ市内は道を渡るのもひと苦労・・・

 快晴の下、ホテルを出発。カイロ近郊の観光
へと繰り出します。ここカイロは完全なクルマ
社会。常時ひっきりなしに夥しい量のクルマが
スピードを出して走り回っています。当然、道
路を横断するのもひと苦労。信号が殆ど整備
されておらず、初めのうちは怖くて一人では道
路を渡れませんでした。


  そんな中、やっとの思いで辿り着いた所が
世界最長の大河、ナイル川の岸辺。川面を伝
う風が心地良かったです。そしてここよりやや
上流にあるギザ地区へ向かうため、船着場よ
り水上バスに乗り込みます。しかし、乗り込ん
だは良いものの船はなかなか出発しません。


 どうやら客が満員になるまで発進しないようです。いつ発進できるかはそれまで誰にも分かり
ません。ここはまさに「インシャーアッラー(神のみぞ知る)」な国なのでした・・・。



世界最大の大河・ナイル川




ナイル川の水上バス

 船はやがて、1時間ほど待たされた後にようやく出発。どうやらミスチョイスだったようです。そ
して船は僅か10分程でギザ地区に到着。素早く下船してギザ広場のバス乗り場へ向かいま
す。バスターミナルにはカイロ近郊エリアに向かう多くのバスが客待ちをしていました。附近に
いた人に行き先を聞きながら、お目当てのバスに乗り込みます。バスはほぼ満員の状態でし
た。それにかなり古くて汚い・・・。しかし運賃がわずか75ピアストル(約15円)ということを考え
れば、それも仕方がないのかもしれません・・・。

 10数分ほど乗ると、見えてきたのがテレビやパンフレットなどでお馴染みのギザの大ピラミッ
ド。はやる気持ちを抑えつつ、バスを降りて入場券売り場へと急ぎます。素早くチケットを買っ
て入場し、No.1ピラミッドの異名を持つクフ王のピラミッドを仰ぎ見ます。大きい!このピラミッド
が建造されたのが今からおよそ4500年前の古代エジプト王国・第四王朝時代。今まであまりに
も多くの歴史研究家たちによって記述されてきたため、今更筆者が言及することなどは何もあ
りませんが、世界で最も有名な建造物であることに異議はないでしょう。




ご存知・クフ王のピラミッド



こちらはカフラー王のピラミッド




メンカウラー王のピラミッド



 クフ王のピラミッドの大きさに圧倒されていると、突然一人の日本人に声をかけられました。
昨日、アンマンより行動を共にしてきたA君です。彼もやはり、ピラミッドを見に来ていました。
その後は二人でカフラー王のピラミッドの内部を見学します。狭い石の通路を突き進んで行き
ました。風が通らないので蒸し暑い・・・。突き当りの部分にがらんとした石室がありました。特
に何があると言うわけではありませんが、「ピラミッドパワー」と言うか、なんとも言えないスピリ
チュアルな力を得たような気分になりました。


 さらに筆者たちは、これまた有名な石造建築物であるスフィンクスも見学。ピラミッドをバック
にドッカリと鎮座する姿は、さながら「ピラミッドの守護神」といった風格を漂わせています。附
近では大勢の観光客が記念撮影を楽しんでいました。




こちらもお馴染みのスフィンクス




 ギザ地区を後にし、A君と二人でタクシー及び地下鉄と乗り繋いでカイロの市街へ。カイロの
地下鉄は構内の時計がアラビア表記なので面白かったです。



カイロの地下鉄




構内の時計もアラビア表記



 その後はA君と別れてホテルへ戻り、しばらく小休止。そして陽も暮れなずんだ午後7時、昼
間も訪れたナイル川の河畔に再び足を運びます。ナイル川のナイトクルージングに参加するた
めです。平日とはいえ船内はそこそこの観光客で賑わっていました。オープンデッキに腰をお
ろし、エジプト名物の「ステラビール」でノドを潤します。旨い!戒律の厳しいイスラム教国では、
飲酒がご法度という所が多いため、今回の旅ではなかなか飲めなかっただけにその旨さは格
別です。また、デッキから眺めるカイロ市街のナイトビューも実に見事。とりわけライトアップさ
れたカイロタワーの姿は美しかったです。



ナイル川のナイトクルーズ




エジプト名物「ステラビール」




 しかし、この船でのお楽しみは何と言ってもベ
リーダンス・ショー。


 エキゾチックな音に合わせてダンサーが踊り
を繰り広げます。



 その妖艶なダンスショーは、さながら「アラビ
アン・ナイト」の世界を彷彿とさせる幻想的なも
のでありました…。



ベリーダンス・ショー

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