![]() 10月18日 ヴェネツィア→トリエステ→リュブリャナ
<第三日>
昨日の雨も上がり、晴れ間も覗くまずまずの行楽日和に。昨日ほとんどできなかったヴェネ
ツィア観光に繰り出します。ここヴェネツィアは、ご存知の方も多いと思いますが、アドリア海に 突き出た街。沢山の島々が周囲を取り囲むように浮かんでいます。 波間の向こうには、あたかも海に浮かんでいるかのようなサンジョルジョ・マジョーレ教会や、
サンタ・デラ・ラルーサ教会といった歴史を感じさせる建築物の姿が見えました。
筆者がこの日、最初に足を向けた所がサンマルコ広場。昨日は水没状態になっていました
が、今日は問題ありません。ヴェネツィアの中心的なポイントであるだけに、多くの観光客が訪 れていました。 遠くからでも一際目立つ、ヴェネツィアのシンボルともいえる鐘楼に登ります。内部はエレベ
ーターが設けられており、、快適に絶好の展望を楽しむことができます。塔頂部からは、海に 囲まれた独特の地形を誇るヴェネツイアの街並みが箱庭のように見えました。 広場の東側に鎮座する同名のサンマルコ寺院は、威風堂々とした造り。細部の装飾も実に
美しかったです。「アドリア海の女王」と謳われた、ヴェネツィア共和国最盛期を想い起こさせて くれました。
そのすぐ傍らに隣接して建てられている巨大且つエレガントな建物がドゥカーレ宮殿。かつて
総督府がおかれていたこともあり、外部の景観もさることながら内部の天井画や展示物の 数々も目を見張るものがあります。豪華さとは裏腹に、罪人を拘束していた牢獄部屋なども見 学でき、なかなか興味深いところでした。
ドゥカーレ宮殿を後にし、昨日同様ヴァポレットに乗ってヴェネツィア・サンタルチア駅に向か
います。水の都ともここでお別れです。切符を購入し、列車に乗り込みます。 今日の列車はローカル色の強い列車でした。約2時間半でスロヴェニアとの国境の街、トリエ
ステに到着。乗ってきた列車の終着駅でもありました。
次に乗る予定のバスの時刻まで時間があったので、街を散策します。同じアドリア海沿岸の
街でありながら、ヴェネツイァとは違い全体的に落ち着いた佇まいのこの街は、まさに筆者好 み。それでいながら堂々とした構えの市庁舎や、イタリアを代表する大作曲家ジョゼッペ・ヴェ ルディの名を冠したヴェルディ劇場など、存在感を放つ建物もこの街の自慢です。
ウニタ・ディタリア広場の周りにはおしゃれなカフェが建ち並んでいます。その中の一軒に入
り、イタリア名物のティラミスを注文。ココアパウダーをまぶしたまろやかな甘さが、旅路の疲れ を癒してくれました。
小休止の後は、さらに街歩きを続けます。中心街のすぐ近くに現れたのが、古代ローマ時代
の遺跡。半円形の見事な劇場跡がほぼそのままの形で残っていました。この街の持つ、懐深 い歴史には心底脱帽です。 やがて、バスの時刻が迫ってきたので駅のすぐ横にあるバスターミナルへ。軽いスナックなど
を購入してスロヴェニア・リュブリャナ行きのバスに乗り込みます。 ここからは約2時間半のドライブです。イタリア、スロヴェニアの両国とも既にユーロ通貨を導
入している為、国境でのパスポートチェックは行われませんでした。いつ入国したかも分からな いうちに、筆者はスロヴェニアの首都・リュブリャナに到着。予約しておいたホテルに投宿しまし た。
![]() |