![]() 10月20日 リュブリャナ→ザグレブ→ドブロヴニク
<第五日>
早起きして朝食を済ませ、リュブリャナ駅へ急ぎます。今日はここから鉄道でクロアチアの首
都・ザグレブへ向かいます。 筆者がホームに到着するとすぐに、オーストリア方面からやってきたベオグラード行き国際列
車が入線してきました。比較的空いていたので、6人掛けのコンパートメントを占有することが できました。 車窓から眺めるサヴァ川の渓谷美もまた趣き深いものがありました。日増しに秋は深まって
いくかのようです。尚、このサヴァ川ですが、スロヴェニア・クロアチアの大地を潤した後、セル ビアのベオグラードで大河・ドナウ川に合流しています。
しばらく車窓の風景を楽しんでいると、列車はとある小さな駅に停車しました。国境です。
スロヴェニア・クロアチア両国のポリスがやってきて、筆者はパスポートのチェックを受けまし
た。列車に乗ったまま国境を越える…。日本にいたのでは絶対に経験できないことです。 また、同時にこれはヨーロッパ鉄道旅行の醍醐味でもあります。
クロアチアに入国した列車は程なくして首都・ザグレブに到着しました。バスに乗るまでの空
き時間を利用し、街を散策。ここザグレブは、路面電車が走り回っておりリュブリャナと比べ大 きな印象を受けました。 トミスラフ広場、ズリンスキー広場を通り抜け、街の中心とも言えるイェラチッチ広場に到着。
広場中央には、19世紀の軍人にして国民的英雄であるヨシップ・イェラチッチ総督の勇ましい 銅像が建てられていました。行き交う人々の数も多く、ここがザグレブの最も繁華な場所であ ることを印象付けます。
![]() モザイク紋様の屋根が美しい聖マルコ教会
搭乗時刻になったので機内へ。目指す所はアドリア海屈指の観光地・ドブロヴニク。
大空へ飛び立った飛行機は、ゆっくりとする間もなく高度を下げ始めました。飛行機の窓から
は、海際に迫るような形でオレンジ色の屋根が密集しているのが見えました。 程なくして着陸し、路線バスに乗って旧市街へ。その旧市街を一望にできるホテルが今夜の
宿です。ひと通り用事を済ませ、旧市街にあるシーフードレストランへ。白ワインを飲みながら 食べるムール貝とイカフライの味はまさに格別でした。
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