10月23日 サンティアゴ・デ・コンポステーラ→ポルト


<第五日>

 7時過ぎに起床し、軽く朝食を済ませた後、旧市街の散策へ。

昨日の項でも書きましたが、ここサンティアゴ・デ・コンポステーラは長大な巡礼路のゴール地点。街の至る所に

聖ヤコブを意味するホタテ貝の紋章を見ることができます。


▲聖ヤコブを意味するホタテ貝の紋章

▲改めて大聖堂内部を見学
 再び大聖堂を訪れ、内部へ。ヨーロッパの大聖堂はどの国でもそうなのですが、内部の雰囲気はとても荘厳です。

創建は今から約1,000年前の11世紀。やはり歴史を感じずにはいられません。

 その後は聖堂内に設けられたミュージアムショップでお土産を買い、バスターミナルへ。

今日乗るバスは国境を越え、ポルトガルに向かう国際バスです。ポルトまでの片道切符を買い、ホテルへ戻ります。

荷物をまとめ、チェックアウトして再びバス乗り場へ。今回はわずか一日だけの「スペイン滞在」となってしまいました

が、とても魅力の多い国なので、いつかまた戻ってきたいと思いました。

 バスに乗り込み、イベリア半島を南下。緑豊かなガリシアの地を走り抜けていきます。


▲バスにてイベリア半島を南下

▲車窓からの眺めを楽しむ
 途中、いくつかのバスターミナルに寄りつつ、知らない間に国境を越えていました。

約3時間程でポルトガル北部の大都市・ポルトに到着。尚、ここポルトガルもユーロ導入国のため、パスポートチェック

はありませんでした。

 地下鉄に乗って市の中心部であるサン・ベント駅近くの安宿にチェックインし、ポルトの観光へと繰り出します。

まず最初に向かったところが、先程地下鉄を下りたところであるサン・ベント駅。

 この駅は、構内が「アズレージョ」と呼ばれるこの地方独特のブルーのタイルで装飾されていおり、ポルトの観光名所

の一つになっています。

実際、他のヨーロッパからのツアー客の一行が、ガイドの説明を受けていました。ポルトガルの歴史的なシーンを

アズレージョによって描いているとのことだそうです。


▲サン・ベント駅のアズレージョ

▲ポルト大聖堂
 次に向かったところが、市街を見渡す丘に建つポルト大聖堂。元々要塞として造られたとのことで、重厚な外観が

特徴的です。

 大聖堂を後にし、すぐ横の石段を下っていきます。しかし、どうも空模様がよろしくなくなってきました・・・。

かつて証券取引所として使われていたという、立派なポルサ宮の辺りに着く頃には雨が降り出しました。

 ここで筆者は予定を変更し、ドウロ川にかかるドン・ルイスT世橋を渡りました。見事な造りのアーチ橋ですが、竣工

がなんと今から約130年前の1886年。エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの一番弟子、テオフィロ・

セイリグの設計だそうです。


▲ポルサ宮

▲ドウロ川に架かるドン・ルイスT世橋
 雨脚の強まる中、着いた所がポルトを代表するワインメーカー、サンデマンのワインセラー。ここポルトは、世界に

誇る「ポートワイン」の積出地として有名です。

 筆者も早速試飲を開始します。ポートワインの特徴は、まろやかな甘みがあと味に残り、とてもフルーティーです。

あっという間に数本のグラスが空になってしまいました。ここは、各種ツアーのコースの一つとなっているのか、日本

からの団体ツアー客たちも試飲を楽しんでいました。

 倉庫内に山と積まれたワイン樽は、まさに壮観です。

すっかり酔いが回った頃、閉館時間も迫ってきたのでワインセラーを後にします。有難いことに、雨も上がっていました。


▲ワインメーカー「サンデマン」

▲歴史を感じさせるワインボトルの展示

▲地下に並べられたワインの樽は圧巻

▲テイスティングも楽しめる
 ラベーロと呼ばれるワイン樽の積出船がドウロ川に浮かんでいる様は実に画になります。

ここポルトも、その歴史的な街並みがユネスコの世界遺産に登録されています。



▲世界遺産・ポルトの街並。ドウロ川に浮かぶラベーロ(ワインの運搬船)


その後はトラムで街の中心地に戻り、再びサン・ベント駅へ。

暮れなずむ空の下、ライトアップされた駅舎の姿がとても印象的でした。



▲暮れなずむ空の下、ライトアップされたサン・ベント駅が映える




トップへ
トップへ

戻る
戻る