![]() 6月22日 ヘルシンキ→コペンハーゲン⇔ヘルシンオア
<第七日>
![]() ▲ヘルシンキのシンボル、ヘルシンキ大聖堂
先程のヘルシンキ大聖堂とは対照的に、こちらは赤茶色の外壁が特徴的。いかにもロシア正
教の教会といった造りの外観も、実に情緒的でした。 ひとしきり散策を終え、トラム(路面電車)に乗ってホテル戻ります。このトラムはヘルシンキ市
民の足として定着していますが、車内は大分空いており、この街の通勤事情がいかに快適で あるかを思わせてくれます。 ホテルに戻ってチェックアウトし、バスにて空港へ。この旅の最後の目的地であり、最初に降
り立った地でもあるデンマーク・コペンハーゲンに向かいます。
ここヘルシンオアには、世界遺産にも登録されている壮麗なクロンボー城があります。
この城は、シェイクスピアの「ハムレット」の舞台となったことでも知られています。
雨は降り続いているものの、有名な観光コースとなっているだけに、そこそこの観光客でにぎ
わっていました。 ![]() ▲世界遺産・クロンボー城
コペンハーゲンから電車でわずか一時間弱という交通の便の良さも、人気の一つ。
大砲が並べられた城の縄張りも広く、見ごたえがあります。それもその筈でエアスン海峡をは
さんだわずか数キロ先は、スウェーデン。 かつてはここもスオメンリンナ同様、軍事上重要な拠点であったであろうことは容易に想像が
つきます。 クロンボー城を後にし、再び電車でコペンハーゲンに戻ります。
有り難いことに、着く頃にはすっかり雨も上がり、青空が広がってきました。北欧の「長い夕
方」の始まりです。 コペンハーゲン中央駅に程近いホテルにチェックインし、由緒あるコペンハーゲンの街を散
策。「市民の憩いの場」としてのみならず、世界中から観光客を魅きつけるチボリ公園を見やり つつ、市庁舎へ。
「マッチ売りの少女」や「みにくいアヒルの子」といった世界的な童話の作者として知られるア
ンデルセンの銅像が、市庁舎広場の脇に建てられていました。 この街にどこかメルヘンの香りが漂うのも、彼の存在があってこそ。
さらにここから歩を進め、クリスチャンスボー城へ。ここはコペンハーゲン発祥の地と呼ばれ、
優雅な外観が何よりもそれを物語っています。 ここデンマークは、今でこそ世界地図で見ると小さな国ですが、かつてはスウェーデンとスカ
ンジナビアの覇権を争った強国でした。 クリスチャンスボー城を後にし、近くの船着場より水上バスに乗ります。
北欧は、今回訪れたオスロ、ストックホルム、ヘルシンキとどこも押しなべて水上交通が発達し
ていました。
![]() ▲デンマークのシンボル、「人魚姫」の像 水上バスに揺られること約20分、ついた船着場のすぐ先にあるのは、コペンハーゲンの、い
やデンマークのシンボルともいえる「人魚姫」の像。 アンデルセン童話の、悲劇のヒロインに相応しい、物悲しい表情がとても印象的でした。
人魚姫に別れを告げ、バスにて市の中心部へと戻ります。
早いもので、今夜が「北欧・最後の夜」。
その夜に相応しく、ディナーは少々豪華にと思い、ストロイエ通りに近い郷土料理のレストラ
ンへ。
デンマークの名物ビールであり、日本でも馴染みの深い「カールスバーグ」でノドを潤しつつ、
「サーモンのマッシュドポテト包み焼き」や「フリッカデーラ」と呼ばれる北欧風ハンバーグに舌 鼓を打ちます。 実に名残惜しくはありますが、北欧・最後のディナーに大満足の筆者でした。
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